【シリーズ】 「子育てのストレスと上手に付き合う」 第3回 岩澤寿美子さん 

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 「子育てのストレスと上手に付き合う」をテーマに5回シリーズとして、
社会福祉法人 嬉泉 清瀬市子どもの発達支援・交流センター とことこセンター長
岩澤 寿美子さん(臨床発達心理士 公認心理師。執筆当時:女子美術大学非常勤講師)にお話を伺っていきます。

親子のストレスへの対応についてや子どもの成長を促すポイントについてなど、
普段の生活の中で無理なくできることをお伝えしていきたいと思います。

第3回
「成長を促すポイント『待つ』って難しい

社会福祉法人 嬉泉 清瀬市子どもの発達支援・交流センター とことこ
センター長 岩澤 寿美子さん
(臨床発達心理士 公認心理師。執筆当時:女子美術大学非常勤講師)

今朝、朝一番のお子さんへの声かけは、どんなことばで一日が始まったでしょうか?

  生まれたばかりの赤ちゃんの口元に指を近づけると、ちゅぱちゅぱと吸い付こうとします。これは赤ちゃんのもっている原子反射の一つで、生きるために必要な力です。生後3か月以降になると、この原始反射としての反応は消え、赤ちゃん自身が学習した力でおっぱいを吸うようになります。赤ちゃんはさまざまな力を持って生まれてきています。私達大人はその力を引き出して成長を支えていきたいものですね。しかしついつい手や口を出したり、「こうしたらうまくいく」と先回りして失敗させないようにしてしまいがちですが探求心を見守り育みたいですね。

子どもの気持ちや行動力はどこへ?

朝の洋服はどうしていますか?お子さん自身が選んでいますか?
お母さんが「もう一枚きていきなさい」「それじゃ暑くなるわよ」といった声かけをして、用意をしてしまっていることも多いのではないでしょうか。お母さんがするほうが早いと、「明日は自分でするのよ、間に合うように着替えてね」ととりあえずやってしまう・・・の繰り返しになっていませんか。大人はどんな風に選んでいるのでしょうか。”その日の気分?” ”今日のお天気?…”子どもにとっても洋服選びが概念を身に着ける良いチャンスにもなります。 今の天気予報はとても親切です。前日との温度差、最高・最低温度も、天気が可視化できます。そうした情報から服を自分で選び、調整していけるようになると、自分の身体と外気の調整がつくようになります。そして何より大切なことは、自分で選ぶ力、自分で決める力が育つことです。
でもすぐにできるわけではなく、自分でするようになるまでは大人の側にも“待つ”“見守る”そしてちょっぴりの“我慢”が必要です。 

スモールステップで

大人の気持ちの余裕のあるときに本人と合ったステップから少しずつ始めてみましょう。
こんな言葉を見つけました。

 小さな仕事をひとつひとつほめてみましょう。それらの小さな作業は次のようなものでしょう。

パジャマをぬぐ

パジャマを手提げかごに入れる

パンツをはく

Tシャツを着る

ズボンをはく

ひとつの靴下をはく

片方の靴をはく

靴のひもを結ぶ

それぞれのステップがうまくいくのをほめるのは大変な努力がいります。しかしその見返りを考えてみてください。

やがて子どもは着替えをする

泣いたり、がみがみ言ったりすることがなくなっている

子どもは自分ができると感じる

親も自分がやりとげられたと感じる

つぎからは少ない努力でことが足りる

やがて励ましのことばが少なくてもすむようになる。

頻繁にほめるとき、それは口うるさいコーチではなく応援団なのです。

『読んで学べるADHDのペアトレーニング -むずかしい子にやさしい子育て-』
(シンシア・ウィッタム著 中田洋二郎監訳 明石書店2002)より抜粋。

 いかがでしょうか?応援団がいると大人も心強いですよね。

次回は「タダで学べることたくさん! ~生活の中にあるタネ~」です。