ご挨拶



2005年11月  
社団法人 日本自閉症協会
会長 石井 哲夫  



 ここに社団法人日本自閉症協会のホームページを新たにするに当たり、ご挨拶申し上げます。
 本協会は全国各都道府県にもれなく支部を有する「自閉症児者の最善の利益を求める」ことを目標とした社団法人であります。従いまして、当組織は会員だけのことを考えて活動するものではなく、会員以外の方であっても自閉症児者のために、善意と愛情を持って下さる人たちとは、連帯をしていきたいと心から願っております。
 さて、自閉症という障害は、外から見て捉えがたい、あるいは人間関係において誤解を与えやすい障害なので、今まで国の教育・福祉の障害分類の谷間に置かれていました。
 最近になって、やっと少しずつ政治、行政からの関心が向けられるようになり、発達障害者支援法が施行されました。目下その支援体制整備事業実施要綱も出されて、地方自治体における取り組みが始まってきています。そして、、障害者自立支援法の国会審議において、付帯事項には、発達障害も取り入れることが明記され、国会の質疑において、困難性の高い自閉症の人についての居住施設も含めて専門的援助機能の整備についても配慮する答弁が議事録に記載されました。文部科学省や厚生労働省でも、その積極的な対応が始められつつあります。まず、文部科学省における自閉症を含む発達障害児への特別支援の教育や自閉症児に特化したモデル教育の実施と、厚生労働省における第一種・第二種自閉症施設に続く、発達障害者支援センターの設置とその逐年的な整備などであります。本協会はこれらの取り組みが自閉症児者のためによりよい成果となってあらわれるよう、行政と協力しながら精力的に活動をすすめていきたいと考えています。
 本協会本部では、自閉症児者に関する研究・広報活動を行っています。緊急性の高い厚生科学研究を受託して、行政および関係機関と協力すると共に、機関誌「かがやき」及び「いとしご」の発行、および自閉症児者のトータルケアのためのハンドブックなどと啓発的な出版を企画し実現しています。さらに、各支部活動の推進を支援するための事業も進めてきております。また最近は、政策委員会や組織運営検討委員会などを設け積極的に活動できる体制を作っています。
 特に近年の情報化社会において重要な役割を果たすこの「ホームページ」については、全国支部の有志のボランタリー活動として、「ホームページ」委員会が設けら、運営されてきたところであります。その結果、このような活発な情報発信としての「ホームページ」が活動し、会員、非会員を問わず社会的なコミュニケーションが出来るようになりました。 この委員会の委員諸氏の今後の活動を期待すると共に、本「ホームページ」を自閉症を含む発達障害に関わる全国的な交流のコミュニティとして、有効で前進的な活用を行うように願ってやまないものであります。