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■ 国際連合事務総長メッセージ
■ 国際連合事務総長メッセージ
世界自閉症啓発デー・閣僚会合及び市民社会シンポジウムへのメッセージ
(東京、2009年4月2日)
私は世界自閉症啓発デーに際し、閣僚と市民が参加するシンポジウムを開催する日本のイニシアティブを歓迎します。
本日会場にお集まりの皆様は、障害者の方々の権利伸長に向けて尽力されています。私は特に、舛添要一厚生労働大臣、塩谷立文部科学大臣、野田聖子内閣府特命担当大臣(障害施策担当)、石井哲夫世界自閉症啓発デー・日本実行委員会委員長に敬意を表したいと思います。
国連総会は、4月2日を世界自閉症啓発デーと定め、自閉症に関する理解促進のための国際的な努力を結集する支援をしております。本年の啓発デーには、国連機関及び数多くのパートナーが参加し、講演、説明会、上映会、音楽公演、ビデオ会議、アートインスタレーション等の活動が行われております。
私は、自閉症の子どもや大人が、充実した意義深い人生を送ることができるよう、行動を求める声が国際的に広がりを見せていることを歓迎しています。これは、遠い夢ではありません。増えつつある課題に対する、より幅広い社会の理解と同様に、自閉症に対するポジティブな認識を広めることにより実現可能な現実です。
私は、この目標に向けて辛抱強く取り組む、献身的な人々がすばらしいことを達成できることを目の当たりにしました。昨年、国際連合は、ルードリー・インターラプテッド(注:「横入り」の意味)というグループによるロックコンサートを開催しました。グループのメンバーには様々な障害があり、中には自閉症スペクトラムを持つメンバーもいました。熱く、思いのこもった彼らの楽曲に観客は立ち上がり、喜びにあふれた演奏を通じて、障害のある人々がどれほど世界に貢献しうるかを見せてくれました。
リードシンガーであるロリー・バーンサイドの歌詞は、特に示唆に富むものです。彼は言います。“何らかの障害のある子どもたちへ、僕が贈るアドバイスは、障害を気にするなということ。障害を自分の長所として生かし、弱点としてはいけない。赤信号は、黄色信号の点滅を挟んで長い青信号になる。人生において、赤信号のように立ち止まることはあるけれど、まちがいなく青信号や黄色信号の方が多いんだ。”
世界自閉症啓発デーにあたり、彼の思いを受け止め共有しようではありませんか。そして、いろいろな場所にいる自閉症の子どもや大人が、協力的な環境の中で、彼らの持てるすべての力を発揮し、社会に貢献できるよう、地球規模の努力を促進して行こうではありませんか。
本日の閣僚と市民が参加するシンポジウムへの皆様方のご参加は、この地球規模の素晴らしいキャンペーンの一部を成しています。ご成功をお祈りしております。
(了)