発達障害者支援法案に対する附帯決議                             平成16年12月1日                               参議院内閣委員会
 政府は、本法の施行に当たり、障害者の個人の尊厳にふさわしい生活を保障される 権利等を確認した障害者基本法第三条の基本的理念を踏まえ、次の事項の実現を期す べきである。 一、発達障害の早期発見は、発達障害者に対する早期の発達支援に資するためのもの  であることに留意し、障害者福祉、医療・保健、保育・教育にかかわる関係者の間  における発達障害に関する理解の促進と認識の共有を図ること。 二、発達障害児に対する保育及び教育的支援と支援体制の整備に当たっては、発達障  害児が障害のない児童・生徒とともに育ち学ぶことを基本としつつ、発達障害児及  びその保護者の意思とニーズを最大限尊重すること。 三、発達障害者の就労を支援するための体制の整備を進めるに当たっては、障害者の  就労の機会の確保に配慮し、障害者の雇用の促進等に関する法律について、必要な  見直しの検討に速やかに着手すること。 四、発達障害者及びその家族に対する相談・助言体制を可及的速やかに拡充し、及び  医療・保健、福祉、教育、就労その他の支援を行う専門的人材を早急に育成する必  要性にかんがみ、予算措置を含む適切な措置を講じること。 五、発達障害者に対する支援の実効性を確保するため、障害者基本計画についての必  要な見直しを行うとともに、都道府県及び市町村が策定する障害者計画についても  本法の趣旨が活かされるように、必要な助言等を行うこと。 六、発達障害者に対する施策の在り方について、医学的知見や介助方法の向上等、国  際的な動向等に十分留意し、常に見直しに努めること。 七、包括的な障害者福祉法制及び施策の検討に当たっては、障害者の自己決定権及び  発達の権利を含む権利・利益の尊重と侵害に対する迅速かつ効果的な救済、経済、  社会、文化その他の分野における分け隔てのない参画の促進と自立に向けたきめ細  かい支援、障害を理由とするあらゆる差別の排除と差別のない社会の実現を基本的  視点として行うこと。 右決議する。