タイトル | : Re^3: 自閉症の方と一緒に過ごして思ったこと |
投稿日 | : 2020/05/27(Wed) 22:57 |
投稿者 | : トチタロ |
参照先 | : ww3.tiki.ne.jp/~teppey/kaihou215.html |
野獣先輩さん、こんばんは。
> >>今年32歳になる重度の知的障害を伴う自閉症の息子の父です。
>
> でも、やはり自立ができていなければ意味がないですよね。
野獣先輩さんが、どういう意味で“自立” という言葉を使われているかは存じ上げませんが、わが子が自閉症という障害を持っていると告げられた30年前から、いつも“自立” というのは我が家の子育てのメインテーマでした。
逆縁でなければ、親が先に逝き、そのあとも息子は生きていくことになるからです。
「地域で自立して、普通に生きていく」ということが目標になりました。
もちろん、知的に重度で、自閉症の息子ですから、何もかも一人でやれるわけではありません。周りから支援をうけながらも、自分の選んだ生き方で、自分の人生の主人公として暮らしていくことが自立だと考えました。
そして、地域で自立して暮らしていくためには、周りに理解者や支援者を増やしていくことと、本人も働いて自分の人生を充実させようという意欲を持つことが大切だと思って育ててきました。
> 自立と生活単元学習という、謎の教科がありますが、あれではなく、社会で役に立つ教育にしてほしいです。
「社会で役に立つ教育」とは何でしょう? 英語や物理や数学などの学科の教育でしょうか? もちろんそれも大切かもしれませんが、それ以上に、自立への意欲を育てる教育ではないでしょうか。
私はそう思っています。
もう一度お聞きします。野獣先輩さんのいう“自立”って何でしょう。
私たち夫婦が考えてきた“自立”は、上の会報にも書かせていただいています。
息子は重度の障害を持っていますが、特別支援学校(当時は養護学校)の高等部を卒業してから14年、理解のある会社でずっと働き続けています。
今では、所得税や住民税など税金も払えるようになりました。
そしてグループホームに住みながら、働いていただいた給料や障害基礎年金で、好きな乃木坂46のDVDを買ったり、ディズニーランドやメイドカフェに行ったり、お金をためて海外旅行にもでかけたりしています。
趣味のマラソンでは、フルマラソンで3時間を切ったこともあり、充実した日々を過ごしています。
親の目から見ると、すでに自立して(もちろん支援は受けながら)過ごしている、自慢の息子です。
ただ、人それぞれ価値観は違いますから、野獣先輩が
> でも、やはり自立ができていなければ意味がないですよね。
と、「誰かに頼って生きるような、そんなのは自立ではない」とお考えなら仕方のない話ですね。
上のスレでサラダさんが、論争はしない、と書いておられましたが、確かにここからはお互いの価値観の話になると思いますので、私も返信はこれまでとさせてください。