はじめて出会った自閉症
- 保健所で「発達に遅れがあり、自閉的な面がある」と言われたのですが。
- 上の子と比べて変わったところがあるので、本を調べたら自閉症の症状に似ているので心配です。
- 生まれた時には元気でまったく普通の赤ちゃんだったのに。何か違っているんです。
- もしかしてうちの子は自閉症なのかもしれない。
時間を少し戻してみましょう。
- 大泣きすることもない、本当に育てやすい子だったわ。そういえば、誰が抱っこしてあやしても同じようだったし、笑うこともなかったわね。
- ちょっとしたことで大泣きし、ミルクでもない、おむつでもない、あやしてもダメと、「こんな手のかかる子ははじめてだわ」と言われた祖母のことばが頭に残っています。
今こんな心配ごとを抱えているご両親にとって、自閉症という名前を聞き、それを受け入れるには、大きなエネルギーが必要です。
この時期をすでに通過した両親の何人かは、こんな経験をもっています。
- 小児科の医師から、「自閉症の可能性が高いですね」と言われた時は、本当にショックでした。もしかしたらという思いもあったのですが...
- 今にして思えば、こんなに辛い時期はありませんでした。子どもにかかわってくれた、保健婦さんや、産婦人科の医師や、いろんな人に「それは何かの間違いですよ」と言って欲しくて、恐る恐る「うちの子、自閉症なのかしら?」と聞いたものです。
自閉症とは、100人に0.9人程の発症率といわれ、生まれつき脳の機能に何らかの障害を持つ発達障害のひとつだと言われています。人や物との変わった関わり方をしたり、大人や同年代の子どもとのコミュニケーションがうまくとれなかったり、興味や関心が非常に偏っており、同じことを繰り返したがる特徴をもっています。
この診断は専門医により行われ、お子さんが3歳を過ぎてからはっきりとした診断がされることが多くなっています。(最近では、1歳半くらいの早い時期に診断されるケースも増えてきました。)
はじめて自閉症という名前に出会ったご両親に、最初にアドバイスしたいことは、「話し合うこと」です。
ご夫婦で話し合う、気心の知れた友人と話し合う、保健婦や小児科・専門医と話し合う、保健所や療育センターで知り合った親と話しあう... 話題は、自閉症である必要はありません。子育てして行く上での悩み、兄弟のこと、専門機関や相談先について、思いつくままに素朴な疑問をぶつけてみましょう。
子どもと1対1で向き合い、一生懸命子育てすることも大切です。でも、いろんな人と話し合うことで、自分のやっていることを冷静に見つめることができますし、子どもの成長や変化に気づかされることもあります。
また、話す相手は、いろんな情報をあなたに提供してくれます。専門家は、多くの子どもたちの成長や発達と比較して、お子さんがどのような位置にいるかを教えてくれます。友人や祖父母は、子育てをしているあなた自信の身体的・精神的なリフレッシュの大切さを教えてくれるかもしれません。ご夫婦での話し合いでは、自分たちにあった専門機関について意見交換できます。
そして、少し余裕が出てきたら、自閉症を育ててきた先輩のご両親の話しや、自閉症に関するいろいろな書籍、そして日本全国に会員がいる私たち日本自閉症協会の活動に耳を傾けてください。
自閉症という障害があっても、こども達は成長していきます。そして、お子さんの成長を楽しみに、いっしょに歩んで行く人はたくさんいます。
よろしければ、次の情報もご覧ください。
自閉症の手引き
当協会では、相談窓口を開設いたしております。
自閉症に関する相談のご案内
当協会では、自閉症に関する各種のガイドブックを発行しております。
ご案内は次から
発行書籍のご案内